奈良のレコーディングスタジオ。スタジオバザラの音楽日記

レコーディングスタジオ立ち上げとその奮闘記です。

スタジオができるまで 序章

家を建てる。

人生においては大きな買い物です。安らぎの場所を得るため。家族が安心して暮らせる場所を確保するため。その目的は人それぞれですがそれらのほとんどが間接的なものでありふと立ち止まって考えないと忘れてしまいそうなものばかりです。では家が直接的な何かを生み出すことはできないものでしょうか?

多くの費用をかけるという事はつまり投資です。投資という事は何かしらのリターンがみあうからこそ。それが家族の安心や子供の将来など間接的なものであることは理解できます。しかし、私の性格上それだけで35年間ローンを払い続けるに見合うものだとは思えませんでした。

 

直接的に何かを生み出す家。

 

私は学生時代から音楽が好きで、聴く方も演奏する方も好きです。特に演奏する方はインディーズバンドとして全国ツアーに出たほど。CDをリリースするも鳴かず飛ばずで結局は解散してしまいましたが、音楽で何かを伝えたいという想いをこれからも表現し続けたいと思っていました。

 

ではそこで一念発起、脱サラして音楽の道へ進む!一瞬聞こえはいいですが「ああ、馬鹿なんだな。奥さんと子供がかわいそう」と思われても仕方ありません。それが現実です。そして成功しなければ本気で夢をあきらめるという最悪な事態に陥らないとも限りません。人生は常にリスクを計算しておく必要があります。

 

私は夢はかなえてなんぼだと思っています。人の道に外れさえしなければどんな手段を使ってもいい。そしてその一番の近道は自分の性格と考え方を変えるという事だと思っています。これは今すぐに誰もができることです。

 

そして私は選択をしました。サラリーマンをやりながら”自分が求められている”音楽で稼ぐ道を模索する。自分のエゴを出す音楽ではなく、求められるものを提供するというところがミソです。自分がない?いえいえ、自分があったところで何が面白いんですか?そんなバカみたいな自尊心はさっさと捨ててしまいましょう。そこからがスタートです。

 

時を同じくして家を建てる話が持ち上がります。ならばレコーディングスタジオを作ってしまえと奥さんを説得し1階の1室を手に入れます。

 

さてさてここからがこの物語のスタートです。どんなことが巻き起こるか私にもわかりませんが少なくともこれからのローン生活が楽しくて仕方ありません。